糖尿病へのアカルボースの有用性と腎症や失明への注意

糖尿病とは血液中に含まれるグルコース量が正常より多い状態が続く病気をいいます。糖尿病は原因によって1型糖尿病と2型糖尿病とに分類することができます。1型糖尿病はインスリンを産生、分泌する膵β細胞の損傷、2型糖尿病は肥満などによるインスリンの感受性低下が原因となって起こります。血糖値が高くなっても、発症初期にはあまり自覚症状が現れることがありません。しかし長年高血糖の状態が継続すると、徐々に血管の糖化が進行し、動脈硬化を引き起こし、血液供給が滞るようになり、様々な合併症を引き起こす恐れがあります。その合併症の中でも頻度が高く重大なものとして糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症が挙げられます。この2つと末梢神経障害は糖尿病の3大合併症と言われています。
糖尿病性腎症は腎不全の中で最も頻度の高いもので日本腎症研究会というものが立ち上げられるほどです。日本腎症研究会では全国の登録医師が糖尿病性腎症の知識を共有しています。また日本腎症研究会では糖尿病と腎臓病それぞれの専門家の意見交換の場ともなっており、より専門的な医療の実現を目指しています。
また糖尿病性網膜症に関してですが、日本では成人の失明原因の第一位になっています。自覚症状が出るころには失明の一歩手前となっていることが多いのです。失明を予防するためにも糖尿病の方は定期的に眼科も受診するようにしましょう。
アカルボースは糖尿病における食後過血糖の改善に使用される薬です。アカルボースはグルコバイという商品名で販売されています。糖尿病の合併症の誘発に関して、意外と問題となるのが食後過血糖です。血糖値の日内変動で食後の血糖値が特に高い場合にはアカルボースを使用してみるといいでしょう。